
いや〜、ドライバー絶好調なのにアイアンのシャンクが止まらなくてさ…。夏場から急に出るようになったんだよね。Par3で横の林にダイレクトにOB、ホントにメンタルにくるよ…

えー、それ辛いですね~!でも以前までアイアンは得意だって言ってましたよね?何故、急に?

調べたら、原因は色々あるらしい。で、練習方法とか対策グッズを実際に試したら、克服できてきたんだよ。

よかったですね〜

そうなんだ、何よりもシャンク病で悩んだお陰で基本を見つめなすことができたことが何よりも収穫だ。生活習慣病ではないけど、ゴルフ歴が長くなると良くない習慣が当たり前になっていたことに気がつけたんだ。具体的にアドレス時のボール位置とフェイスの位置関係なんだけど、いつからかドライバー以外はアドレス時にネック寄りにボールを合わせてアドレスするクセがついていたんだ。
ドライバー:ボールをややトゥ寄りに置いていた → 方向性・飛距離ともに安定
アイアン・ウェッジ:ボールをネック寄りにセットしていた → シャンクが頻発
一見小さな違いだけどが、ネック寄りで構えるとインパクトでフェイスの開閉やスイング軌道のズレによって、簡単にネック(ホーゼル)に当たり、シャンクを誘発しやすくなってたんだ。
もともとフックが持ち玉だったけど、アイアンのライ角をフラットに調整する前に捕まり過ぎを回避するのにネックよりにアドレスしてアジャストさせていたと言語化できた。
アマチュア目線で、シャンクに悩むゴルファーに「すぐ効く」「やれば治る」を目標に、実践的で分かりやすい対策をまとめます。
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シャンクは「技術(構え・軌道)」「装備(クラブの重心・シャフトなど)」「メンタル(恐怖心・ルーティン)」が絡む複合問題。
だから対策も複合的に行うべきで、優先順位は以下の通りです:
ラウンドでのルーティン化(落ち着く所作を作る) — メンタル面の再発予防。
まずは“位置”を直す(アドレス/ボールとの距離/グリップ) — 簡単で即効性あり。
ハーフ→3/4→フルの段階的練習で“打点とフェース向き”を安定させる — シャンクの本質的改善。
装備の確認(ヘッドタイプ/シャフト重量/スイングウェイト)とフィッティング — 慣れやすさを調整し、長期的に再発を抑える。
本記事では上記を順に、背景・理屈・ドリル・練習グッズ・実戦での運用プランまで網羅します。最後にまとめでもう一度結論を確認してください。
多くのアマチュアは生涯で一度はシャンクに遭遇します。とくにPar3やセカンドアイアンなど「ピンを狙いたい=プレッシャーがかかる」場面で出やすく、1回のシャンクでスコアを大きく崩すため精神的ダメージも大きい。プロは稀に出すが、頻度は桁違いに低く、原因の特定と再発防止が大事。機材(ヘッド形状やシャフト)と体の使い方、そして「恐怖が入ると手が出る」というメンタルの三重奏で起きるため、単一の対処法では不十分だ。

夏場のラウンドで、突然シャンクが連発してスコアも心もボロボロに…
代表的な技術原因は「アドレスで球に近づき過ぎ」「手打ちになり手首で補正する」「トップでのコック過多 → ダウンでそのまま手が体に寄る」「フェースが開いたままインパクト」など。これらはすべて“打点がフェースのホーゼル寄り(ネック側)に移る”ことを招き、その結果シャンクが出る。修正は視覚(動画)で確認し、振り幅別に感覚を段階化して戻すのが有効。

理屈は理解できているけど、隊長のように突然、シャンク病になる人は多いのは何故なんでしょうか?
ヘッドの重心位置(前寄りか後ろか)、オフセットの有無、シャフトの重量と調子(元調子/中調子/先調子)、スイングウェイトはシャンク発生に直接関係する。例えば重いシャフトでタイミングが合わないと手で操作してしまい、シャンクが出ることがある。逆に、極端に薄いブレード系ヘッドは打点の誤差に対して許容性が低く、シャンクに対する脆弱性が高い。フィッティングの重要性はここにある。

フィッティングをしたクラブでも体調や気温など複合的な要因でシャンクが発生するんだよね。注意点や改善ドリルなど詳しく確認して再発を予防しましょう!
- アドレスでボールに近すぎないか(腕が体にくっつきすぎ)
- グリップが手のひらに偏りすぎていないか(指で握れているか)
- トップで手首が過剰に折りたたまれていないか(コックの位置)
- 切返しで下半身が遅れて手が先行していないか(体→手の順序)
- スイング軌道が極端にフラット/インサイドに寄っていないか(ホーゼルがボールへ近づく軌跡)
- ヘッドタイプ:ブレード/マッスルバックは許容性が低く、ヒール寄りヒットがシャンクに直結しやすい。キャビティやディスタンス系は許容性が高め。
- シャフト重量:重いシャフト(例:ダイナミックゴールドS200やModus125等)でタイミングが合わないと、手が先行する癖が出る。115など中間は扱いやすいことが多い。
- スイングウェイト:重すぎるとタイミングが変わる。グリップ交換やヘッド微調整で改善可能。
- ボール位置・ライ・ティー高さ:特にPar3のティーショットはボール高さが感覚に影響する。
- 「シャンク恐怖症」になっていると、無意識に手が早く出てくる。
- 逆に「絶対に当てたい」という強い欲が手先主体の力みを招く。
- ルーティンが乱れるとショットが荒れる。プレショットルーティンを簡潔にし、落ち着かせることが重要。
- アドレスの再確認(写真1枚で判断):鏡やスマホでアドレス写真を撮る。腕とクラブの距離、ボール位置をチェック。
- ハーフショット練習(肩→肩)5〜10分:ピンを狙わず「当てる」ことに集中。方向と打点が安定するか確認。
- インパクト可視化(インパクトテープ)で20球:自分がどこを打っているかを数値化して把握する。
これで「まずはデータを手元に集める」ことを優先します。感覚だけで直そうとすると迷走します。
以下は「即効性」「中期改善」「長期再発防止」の3フェーズで使えるドリル群。毎回メトロノーム(テンポ)を一定に保つことをおすすめします。
目的:ボールと体の距離を適正化し、ネック寄りヒットを防ぐ
手順:
- 手を垂らして自然にグリップを握る。腕が伸びた位置でグリップエンドが太もも中央付近にくるか確認。起立した状態でお腹から拳2個分の位置でグリップして前傾してボールとの距離を合わせる。
- 基本はフェイスの真ん中でボールをとらえる意識。グリップの延長ではなく、フェイスの中央よりもトゥ側よりで構える。また、フェイスは地面に水平にするのではなく、トゥ側はコインが1枚入る程度に浮かせる。
- 毎回鏡またはスマホで写真を撮り、被り量を比較する。
目標:3回中2回は同じ被り感で構えられること。
目的:打点とフェース向きを安定させる
手順:
- 7番アイアンを使用。肩のラインでハーフスイング(トップは肩の高さ程度)を10回。
- 打点がフェース中央よりもヒール寄りになっていないかをインパクトテープで確認。
- 80%のテンポを保ちながら、ハーフ→3/4→フルと感覚を段階的に上げる。
目標:ハーフでのセンターヒット率80%以上。
目的:スイング軌道の外側侵入(ホーゼルに近づく軌道)を防止
手順:
- ボール両側に2本の短いスティックを置き、クラブがその間を通るイメージでスイング。
- ダウンでクラブヘッドが内に入りすぎないよう、ボールへの進入角を調整。
目標:10スイング中8回以上スティックに当たらず通過。
目的:インパクトでフェース面を正しく使う感覚を養う
手順:
- インパクトバッグにスローでヒット。フェースの中央~トウ側イメージを体に覚えさせる。
- 重いシャフトを使っているなら、バッグでヘッドの重さを感じる訓練をする。
目標:手で補正せずにバッグに当てられる(手先の過度な動きが無い)。
目的:指でつかむ感覚を定着させ、手のひら抱え込みを防止
手順:短時間(5分)でフィンガーグリップを反復確認。左手の親指は“ショートサム”気味にし、右手のV字を意識する。
目標:1球打つごとにグリップ確認→習慣化。
重いシャフト(例:Modus125):しなりが強いがタイミングが合わないと手が出やすくなる。短期的に115や105へテストすると良い。
調子(元/中/先):元調子は手元が硬めに感じやすく、中〜先調子は先端の挙動が変わる。自分の切り返しのタイミングと合わせる。
マッスルバック/ブレード:打点精度が要求される。シャンクの多い人はキャビティやディスタンス系を検討。
キャビティ/ディスタンス系(例:Ping i230やTitleist T250):許容性が高いのでシャンクのダメージを軽減できる可能性大。
スイングウェイトが増えすぎている場合、軽めのグリップにするだけで扱いやすさが改善することがある。グリップ交換は安価で効果アリ。
インパクトバッグ(SKLZ Impact Bag など)
- 目的:インパクト感覚の強化・打点位置の感知。
- 使い方:素振り→ゆっくり当てる→ハーフ→フル。毎回3〜5分。
インパクトテープ/ フェースシール
- 目的:打点の可視化。
- 使い方:20球毎に貼って打点を記録。週毎に傾向分析。
スイングゲート(2本のアライメントスティック)
- 目的:軌道矯正。
- 使い方:ゲートの間隔を徐々に狭める練習で精度を上げる。
弾道測定器(簡易モデル:Voice Caddie・Garmin・Rapsodo)
- 目的:打出し角やスピン・方向の数値化。シャンク時のデータを記録するのに有効。
- 使い方:週1回、20球計測で傾向把握。ラウンドでの再現性確認。
インストラクション動画・レッスン(オンライン)
- 目的:浦大輔氏、てらゆー氏などのプロの視点を得る。
- 使い方:週1回のレッスン動画視聴→ドリル実践。
Week0(準備)
- 写真でアドレスとスイング(前後)を撮る。
- インパクトテープ準備。弾道測定アプリを用意。
Week1(データ集め+即効修正)
- 毎回:アドレス写真→アドレス修正(5分)。
- 練習:ハーフショット20球→インパクトテープチェック。
- グリップ確認(毎球)。
Week2(感覚の再教育)
- ドリルB(肩から肩ハーフ)・C(ゲート)・D(バッグ)を毎回併用。
- シャフトが気になるなら115を1セット(練習用で1本借りる)で打ち比べ。
Week3(振り幅の段階化)
- ハーフ→3/4→フルのラダーを毎練習で実施。
- 弾道計で打出し角・左右の分散をチェック。
Week4(実践+ラウンド)
- 1ラウンドで「ティーショット前に肩ハーフを1回」などルーティン化。
- ラウンド後にシャンク発生のログ(番手・状況・振り幅)を必ずメモ。
判定基準:2ラウンドでシャンク発生が半分以下になればOK。未改善ならクラブフィッター(ヘッド/シャフト調整)へ相談。
短期的に対応できるなら調整でOK(グリップ交換・スイングウェイト調整・シャフト差し替え)。
複数番手で安定的にホーゼル寄りの打点が出る → ヘッド(より寛容性が高いモデル)に替える検討。
シャフトが合っていない(試打で明らかに扱いにくい) → 115や105へ下げてみるのは有効。
結論:買い替えは最終手段。まずは計測とドリルで自分の“改善可能域”を見極める。
事例1:Par3で突然シャンクが出る人
- 原因:ティー高さ/プレッシャー→手が早く出る
- 対策:肩ハーフルーティン+呼吸法(深呼吸1回)+振り幅を抑えた目標設定(グリーンセンター狙い)
事例2:ドライバーは良いがセカンドでシャンク
- 原因:振り幅切替え失敗、フルで振る癖
- 対策:振り幅ラダーを実施、ハーフ→3/4で感覚を作る。弾道計で打出し角を確認。
事例3:リシャフト後に一時シャンクが出た人
- 原因:重さや調子の慣れ不足
- 対策:軽めのシャフトで短期テスト、スイングウェイトを微調整、フィッターへ相談。
シャンクに関するよくある質問
- ハーフショット練習だけやっていたらフルで振れなくなる?
- 段階的に振り幅を上げるラダー式を守れば問題なし。まずは安定感を戻してからフルにする。
- クラブを変えた方が早い?
- 原因がクラブかスイングかを見極めてから。フィッティング無しの買い替えはギャンブル。
- ラウンド中にシャンクが出たらどうすれば良い?
- 一度冷静にルーティン(深呼吸→肩ハーフ)を行えば多くは復帰可能。連続すると心が折れるので気持ちの切替は必須。
シャンクは技術・装備・メンタルが絡んだ複合問題。単発の対処では再発しやすい。
初動は「アドレス写真」「ハーフショット」「インパクト可視化」。まずはデータを取ること。
ドリル(肩ハーフ、ゲート、インパクトバッグ)を毎回ルーティン化し、4週間で効果を検証。
装備は“最後の仕上げ”。シャフトやヘッドを変えるのは、データで「合わない」と分かってから。
ラウンド用の短いルーティン(素振り1回+深呼吸)を作り、シャンク恐怖症を解除する。
まずは「今日の練習でアドレス写真を撮る」ことから始めてください。小さな改善の積み重ねが、シャンクに対する最大の防御です。